【登場人物紹介 <天龍の章>】
【琉嘩(りゅうか)】
緋炎Ⅰ 全章通しての主人公。
蒼い瞳に、肩ぐらいまでの長さの黄金色の髪で、天龍の章ではまだ10歳の少女。
母・燐や、姉・宇魅の様な踊りの才には恵まれなかった為、回りからはお荷物扱いされていた。
加えて、目の前で殺されていく母・燐を見ており、何も出来なかった己を悔やみ、それ以降ずっと武術だけを習い続けていた。
3歳の頃、母・燐が殺され、姉・宇魅と一緒に身を隠す様に歌舞団‟炎舞”に身を寄せている。
武術の師は、宇魅の夫であり、‟炎舞”の護衛隊長も務める軌誠。
彼女の中には、‟何か”が封印されており、その為逃亡生活を余儀なくされているが……、その‟何か”については、誰も何も知らない。
知っていたのは、母・燐だけだった――。
しかし、その後も‟まるで、誰かが護ってくれている様な”錯覚に落ちいる事が多々あったが、仔細は不明。
【宇魅(うみ)】
琉嘩の姉であり、燐の娘。
漆黒の髪に、紫の瞳を持つ。
琉嘩とは違って、母・燐の踊りの才能を受けついでおり、大陸一の踊り子とうたわれる。
母・燐との約束で、琉嘩を守る事に全てを掛けており、7年前に燐が殺された後、琉嘩を連れて逃げていた先で歌舞団‟炎舞”に身を寄せる様になる。
その歌舞団‟炎舞”にて、伴侶となる軌誠(きせい)と出会い、一子女子を儲ける 名前は姶良(あいら)。
だが、歌舞団‟炎舞”を母・燐を殺した玲(れい)に見つかってしまう。
【軌誠(きせい)】
歌舞団‟炎舞”の護衛隊長を任されている青年。
倒れていた所を、歌舞団‟炎舞”に身を寄せていた宇魅に助けられて、そのままその武術の身をかわれて護衛として厄介になる。
その後、宇魅との間に一子女子をもうけた。
宇魅に助けられる前の記憶は「よく覚えていない」と本人が言っているか、真実かどうかは定かではない。
琉嘩の武術の師であり、宇魅以上に可愛がっていた。
【燐(りん)】
琉嘩と宇魅の実の母であり、大陸一の踊り手とうたわれていた。
長く艶やかな蒼銀の髪と、蒼い瞳を持つ。
何者かに常に追われていて、琉嘩と宇魅を守りながら逃亡生活をしていた。
宇魅には「琉嘩を絶対に守る」様に言っており、宇魅も燐の意思に従っていた。
7年前、琉嘩が3歳の頃 追って来た玲から琉嘩を宇魅を逃がし、その時間稼ぎの為に自らの命と引き換えに玲の足止めをし絶命した。
琉嘩の「秘密」を知る唯一の存在だったが、その「秘密」が明かされる前に死んでしまう。
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