【登場人物紹介 <六花の章>】
【六花(りっか)】
嵐舞 全章通しての主人公。
伊賀・霊山の奥地に、伊賀本家筋の正統なる血筋を受け継ぐ‟霞一族”という、‟忍”の一族の頭領の孫娘。
漆黒の長い髪に、赤く濃い紅玉の瞳を持つ。 双子の妹に、咲花(さな)がいる。
彼らは代々、‟龍神”を奉り守護する一族であり、そしてその身に稀なる力を宿しているといわれていた。
その稀なる力は、「瞳の色」によって強さがわかり、六花は稀に見ない濃い紅玉の宝石眼だった。
その力は、天候すら操り嵐を呼び寄せ、雷を発生させることすら可能とする程と言われている。
感情を表に出す事はあまりなく、淡々としている事が多い。 それは、力が大きすぎる為であり、その力をコントロールする為でもあった。
妹の咲花の事を第一優先に考える思考であり、何を置いても、咲花を最優先させる傾向にある。
壱成(いっせい)と最初に出逢ったのは六花だったが、六花は咲花の気持ちを知っていた為、素直にはなれなかった。
その後、咲花の為に‟霞一族”の次期頭領の座を自分にする様に進言するが、その事は誰も知らない。
【咲花(さな)】
伊賀・霊山の奥地に、伊賀本家筋の正統なる血筋を受け継ぐ‟霞一族”という、‟忍”の一族の頭領の孫娘。
漆黒の長い髪に、淡い桃色の瞳を持つ。 双子の姉に、六花がいる。
六花とは異なり、その瞳は優しい桃色をしており、性格も穏やかで優しく、動物や植物などに干渉する力を持つ。
壱成に初めて会った時に、一目で彼を気に入り想いを寄せる様になる(六花の気持ちには気づいていない)。
次期頭領の座は、姉の六花がなると思っているが、長老達が何故か咲花を押してくる事に違和感を覚えている。
【壱成(いっせい)】
伊賀の分家筋の‟颯一族”の頭領の3番目の息子。 漆黒の髪に、翡翠の瞳を持つ美青年。
表向きは、‟霞一族”の次期頭領の婿候補として、里を訪れるが……実は別の理由がある、
しかし、その理由を知るものは、連れの紫苑(しおん)しか知らない。
六花と初めて立った時の反応が気に入ったらしく、何かと六花にちょっかいを掛けては、怒られている。
いつも、すましており表情が読めないが、六花と話している時は、楽しそうに見える。
それとは反面、残忍な部分も持つ。
風を使った攻撃・追跡・移動等を得意とする。
【紫苑(しおん)】
壱成のお目付け 兼 護衛役としで彼と一緒に来た、‟颯一族”の青年。
新緑がかった髪に、浅黄色の瞳を持つ。
壱成が‟霞一族”の里に来た、本当の理由を知る唯一の人物。
何を置いても、壱成第一、壱成優先なので、六花の傍にいつもいる、狭霧(さぎり)とは犬猿の仲で、顔を合わせればいつも揉めている。
六花にやたらと構う壱成を見て、任務の支障にならないかと思っている為、彼女の事をあまり快く思っていない。
【狭霧(さぎり)】
‟霞一族”の里の外で倒れていたところを、六花に助けられて以来、唯一 彼女に従っている忍。
(里の忍ではないので、里の者からは嫌煙されている)
長い銀糸の髪に、銀白の瞳を持つ(髪は束ねている)。
六花第一、六花最優先、六花の行くところには必ずと言っていい程いる。
だが、表立って六花の傍にいる訳ではなく、いつも姿は隠している。
六花も、それは承知のうえで行動している。
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