【緋炎Ⅰ-古の唄-について】

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緋炎Ⅰは全四章構成のお話です

序章が「天龍の章」、本編が「水龍の章」「黒龍の章」、そして終章が「神龍の章」です

基本ベースが古代中国ですが、色々時代が混ざってます

 

 

 

世界設定および、説明

時は、殷より遥か昔――まだ大陸が「支那(しな)」と呼ばれていた時代。

天界には神仙が住み、数多の神々が行き来していた。

 

その中に、東西南北の四海を支配する四海龍王が存在した。

東海を統べるは、東海青龍王・敖廣(ごうこう)。

西海を統べるは、西海白龍王・敖閏(ごうじゅん)。

南海を統べるは、南海紅龍王・敖紹(ごうしょう)。

北海を統べるは、北海黒龍王・敖炎(ごうえん)。

そして――彼らの頂点に君臨するは、龍族の王 四海神龍王・敖秦(ごうしん)といった。

 

東海青龍王の分系にあたる水龍王の娘であり、仙界一の踊り子とうたわれる・竜音(りんね)はある日、禁忌を犯した。

その身に宿した命は、誰もが望まないものだった――否、宿ってはいけないものだった。

しかし、彼女はその宿った命を捨てる事は出来なかった。

 

そして――三百年の月日が流れた。

 

大陸一の踊り子とうたわれた燐(りん)は、その身を賭して守り抜いてきたものがあった。

しかし、――それらを守る為に、その命を落とす。

7年後、その忘れ形見の宇魅(うみ)と琉嘩(りゅうか)は、追ってから逃れる様に 歌舞団‟炎舞”に身を寄せていた。

そして、いつしか宇魅は燐と同じく‟大陸一の踊り子”として名をはせるようになっていた。

 

だが――それも長くは続かなかった。

そんな彼女達の元へ、7年前 母・燐を死に追いやった男・玲(れい)が寸分なき姿で現れる。

執拗に追ってくる玲。

そして、宇魅までもが……。

 

それから、6年後 ――。

16歳になった琉嘩は‟詠”の国に身を置いていた。

彼女の前に現れる謎の男・魁。

彼の目的は一体……。

 

全ての歯車が噛み合わないまま 再び回り始めようとしていた。

幾千もの紡がれる歴史と、神々をも巻き込む壮大な物語。

その歴史は、‟彼女”の魂と、囚われの身体 ――。

そして――。

 

あの日――‟蒼の刑”に処された 彼女 と、彼女の愛した ひと――。

そして全てを知る、‟彼”は―――。

 

 

 

【登場人物紹介】

 天龍の章

 水龍の章

 黒龍の章

 神龍の章

 

 

 

 

 

【天龍の章】

壱ノ抄 蒼き戦慄

 01 02 03 

 

弐ノ抄 蒼玉の娘

参ノ抄 醒寤の灯火